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2007年 03月 18日
時間を作って終演間際にやっとみてきた。
ストーリー:1968年6月4日ロサンゼルス・アンバサダーホテル― 折りしも民主党の大統領候補指名選キャンペーンのさなか。ホテルに働く様々な立場の人々は、これから起ころうとしている歴史的暗殺事件をまだ想像もしていなかった・・・ ロバート・F・ケネディは1963年に暗殺された第35代アメリカ大統領、ジョン・F・ケネディの実弟。二人は「ジャック&ボビー」と呼ばれ親しまれた。 この映画はアンバサダーホテルに居合わせた人々の“それぞれの今”がボビー暗殺という一つの事件に集約されてゆく様を描く群像劇だ。 正直言って前半、ホテルの人たちを描いてゆく過程は若干収拾がつきづらい感じで、それぞれの人たちの状況をしっかり把握するのが大変だった。 でもいろいろな立場の人を紹介しながらアメリカの抱える問題をちりばめてゆく方法はそれなりに説得力があり、最後暗殺事件でうまくおさまってしまう― そんな風に感じた。 有色人種差別 ドラッグ ベトナム問題 アメリカの抱えているものは当時も今もさほど変わっていないように思われる。 アメリカはこうした作品で自らの過去を振り返りながら、何かを学んでいるのだろうか。 ・・・学ぶのは常に弱い立場の者で、力あるものは容易に自分のスタイルを変えはしない。 1963年11月22日 ジョン・F・ケネディ暗殺 1968年 4月 4日 キング牧師暗殺 同 年 6月 5日 ロバート・F・ケネディ暗殺 暴力も権力も同じ線の上にあって、いつの世も傍若無人だ。 「地上での我々の命はあまりにも短く、なすべきことはあまりに多い」 『BOBBY』2006年アメリカ 監督:エミリオ・エステヴェス 出演:アンソニー・ホプキンス、シャロン・ストーン、デミ・ムーア、ウィリアム・H・メイシーほか 字幕翻訳:松浦美奈
by hikoso
| 2007-03-18 22:59
| 映画
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Comments(3)
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多謝。
at 2007-03-19 10:16
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>アメリカの抱えているものは当時も今もさほど変わっていないように思われる。
そうですね。 それが60年代のようにラジカルな形で出てくるか、 9・11後のように保守的な形で出てくるか、の違いですね。 ベトナムで犯した過ちを、またイラクで繰り返そうとしているのも同じ。 なんだよ、ちーっとも学んで無いじゃん! とツッコミでみるのも、そろそろ飽きてきた。 それでも、言い続けるエミリオ・エステベスに拍手。
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チプドン
at 2007-03-19 20:21
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ロバート・F・ケネディの演説に世界中の人々が賛同し常に実行(?)していたなら、世界中平和なのでしょうね。
末端の人間だけでは変えられないとは思いますが・・・。 現代においては彼の演説は正論・理想論かもしれない。 でもね、この作品を観て何か感じたら、現代と照らし合わせて、アメリカの問題だけではなく世界中の様々な問題に少しでも良いから関心を持って欲しい・・・とエミリオ・エステヴェスは思っているのかしら・・・と私は感じました。 キャスト陣は豪華ですが地味な作品ですよね。 でも静かに心に響くものがありました。 「私たちが一瞬でも思い出すことが大切なのです、共に暮らす人々は、皆、同胞であることを。」 失礼しました。
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藍*ai
at 2007-03-22 01:18
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多謝。さん、チプちゃんへ
多謝。さん、TBありがとう。 エミリオ・エステヴェスってマーティン・シーンの息子だったのね!?びっくり。惜しげなくスターさんが出演している本作、これだけ存在感のある人ばかり出ていれば「それぞれの人にそれぞれの人生アリ」っていやでも思わされてしまうよね。 チプちゃん、コメントありがとう。 本当だね。ケネディの演説がそのまま浸透していたら・・・ケネディが暗殺されなかったら、アメリカは少しでも違う道を歩んでいたかもしれないものね。 劇中に出てくるBOBBYの言葉のあれこれ、よかったですね。 >共に暮らす人々は、皆、同胞 基本なのに忘れてしまいがちなことです
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