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2018年 03月 16日
ドキッとした瞬間の心臓のテンションが収まらず、どうも体調が悪いので、近所の医院へ夕方出向いた。
私は丈夫なたちなので、かかりつけ内科はない。 薬も極力飲みたくない。忘れてしまうから、きっちり飲まずにおわり、薬は残って期限切れとなる。 名前を呼ばれて診療室へ入る。 「なんだか、どうもなんですよね・・・」 というと先生、こちらを見る。 「心臓がですね、違和感があるといいますか。ドキッとするようなことが昨日ありまして、そのドキドキが今日になっても収まらないわけです。」 (言いながら、「ドキッとするようなこと」ってなんだか誤解されそうな表現だなあと恥ずかしくなった。) 「ほう。自律神経かな」 「太り過ぎは分かっていて、前から不安ではあったのですが・・・」 「血圧は?」 「このところ、怖くて測ってません」 先生、手動の血圧計で測り始める。164/84、やはり高い。 「いつも何度か測っているうちに、けっこう下がるんですけど。」 深呼吸ののち、再測定。やはり160を超えている。 「普段、あまり医者にかかることもなく、薬も嫌いなもので。」 「ふうん。どこから来たの?」 「町内です。夫と息子はこちらでお世話になっています。つい最近、夫がインフルエンザで見ていただきました。」 「ああ。・・・見たところ、顔色も悪くないし、沈んだ感じでもないね。脈も正常だし、元気そうだ」 「血圧が原因でしょうか。薬を飲まないとだめですかね。」 「薬を飲むにしても、しばらく測って記録をつけてみないと。運動してるかい。1時間くらい散歩すると、すっきりするよ」 「バレーボールとかしてるんですけど・・・今回はそういう気になれなくて。」 「ほう。」 「・・・ということは、様子見でしょうかね」 「そうだね。何かのときはいつでも診るから、24時間いつ来てもいいよ。」 「はい。ありがとうございました。」 薬を出されることもなく、検査に誘われることもなく、800円支払って私は医院をあとにした。 帰ってきて、ふと気づいたことがある。 これは、相談電話の対応と同じだ。 悩みごとの相談電話は、その人の具体的な問題解決よりも、まずは話を聴く。じっくり聴いてもらうことで、相談者の気持ちは格段に軽くなる。相談を受けた者は、聴いた話と相談者の様子からある程度の見立てをする。具体的な解決方法を探るのはそのあとだ。とどめは24時間いつ来てもいいという寄り添い。 検査をし、薬を処方し、見立てをする。医者にかかるとは、それだけではないのかもしれない、と初めて思った。 とはいいながら。今晩ばたっと倒れたら、どーしましょ。 大丈夫、恨みませんよ、先生。
by hikoso
| 2018-03-16 23:17
| 眼科・病医院
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Comments(3)
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