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2005年 12月 17日
♪育ってきた環境が違うから好きキライはイナメナイ♪
smapの歌った「セロリ」という曲のこの歌詞にドキリとした。これを書いたのが山崎まさよし。その少し前の「ワンモアタイム ワンモアチャンス」も大好きな曲。この曲が使われた篠原哲雄監督の映画『月とキャベツ』は地元群馬の中之条という山間の町で撮影されている。登場人物も少ないこの作品が妙に気になって、それからしばらく山崎まさよしを追った。 その後、日本テレビ系の連続ドラマ『奇跡の人』でも彼は主演している。主題曲は「僕はここにいる」。 ♪ため息だけがしじまに消えていった・・・♪ 冒頭のこのフレーズだけでやられてしまった(やられやすい・・・)。このドラマ、レンタルショップで見かけないので、オークションでビデオを買ってしまった。 そして今年、彼が久々に映画で主演するというので見に行ったのがこの映画。 『8月のクリスマス』は韓国映画のリメイク。 ストーリー:富山の小さな町で写真館を営む寿俊(山崎まさよし)は、穏やかで平凡な毎日を送っていた。母亡き後、父(井川比佐志)と二人で暮らす彼は、結婚を勧められてもまったくその気がない。このまま永遠に同じシーンが続いてゆくかのような日々。しかし彼は病んでおり、その命は限られたものだった。 そんなある日のこと。知り合いの葬式から戻って落ち込んでいる彼の元に、若い女性が現われた。彼女は大至急写真をプリントして欲しいという。 近くの小学校で非常勤教師をしている彼女・由紀子(関めぐみ)は、夏の陽のようなまぶしさでストレートに寿俊の心に入ってくる。自分の運命を無表情に耐え忍んでいるような寿俊の中の何かが、彼女の出現によって少しずつ変わってゆく。 韓国版を見ていないのだが、この作品は元の作品に忠実に作られているとのこと。私がこの映画を「見よう」と思ったきっかけは、チラシや雑誌記事でのシーンの美しさに惹かれたから。富山の町、寿俊の家の台所のシーンなどは生活感が色濃く出ていて、懐かしい気持ちにさえなった。 作品として全体を見た感想は、どうなのかなあ・・・「このシーンは・・・この表現は・・・」と感じるところがなかった訳でなく、泣くために見る作品とも思わない。 ただ淡々と描かれる日常、そして日常の中に光をもたらす彼女の存在感、その二つを軸にして、死に行く立場にある寿俊の深い心情を読み取る作品、と理解した。見ていてふと、小栗監督の『埋もれ木』を思い出した。 『8月のクリスマス』2005年日本 監督:長崎俊一 出演:山崎まさよし、関めぐみ、井川比佐志ほか
by hikoso
| 2005-12-17 19:24
| 映画
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Comments(5)
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705号
at 2005-12-17 19:42
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この「八月のクリスマス」は見てないのですが、オリジナルは何度か観ています。
確か女性の役設定がオリジナルでは交通課の職員という設定でした。 また主人公のラスト場面近くの演出がオリジナルと変わっていると聞き及んでいます。 藍ai*さん、是非オリジナルご覧ください。淡々としたストーリーで、素朴な感じがしますが良い作品です。
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そら
at 2005-12-17 23:24
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私も日本版は見たいと思いつつ見逃してしまいましたが、オリジナルは大好きです。
静かな日々の積み重ねのしみじみとした、何気ない場面が心に残る作品だと思います。 ラスト近くが違うのですか、どこかしら、ラスト近くの科白の無い場面、好きなのですが、そしてラストにハン・ソッキュ氏の歌声が、私ハン氏の声も好きです。 藍さん是非オリジナルご覧になって感想をお聞かせかせ下さい。
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藍*ai
at 2005-12-18 10:55
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年の瀬も押し詰まりつつある日曜の朝、お掃除は進んでいらっしゃいますか?
705号さん、やはりオリジナルを見るべきなんですね~了解しました。実はこの上映前に1週間、オリジナルの上映があったのですが行けなくて。アメノナカノ・・・にしろ、この作品にしろ、主人公の病気は中盤以降にならないと出てこない(消しゴムもそうでした)。主人公が不治の病と知りつつ見ていると、なんだか腰が落ち着かないのですが・・・そればかり前面に出したくない、とパンフには書いてありましたね。 そらさん、オリジナル版お好きですか。ハン・ソッキュさんの声、ですね。チェックしてみます。日本版を忘れないうちに韓国版を見てみますね。『8月のクリスマス』というタイトルの意味が今ひとつつかめないんですけど・・・そのへんも併せて観賞してみます。
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nancix
at 2005-12-29 00:09
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オリジナルー! オリジナル見てー!
これこそ香港でリメイクして、「悲情城市」モードでトニーが主演してほしい!と私が強く思った1作なんですから! (ま、ハン・ソッキュくらい、美男ではなくごく素朴な男性の方がリアリティあるかもだけど…トニーだと、彼を好きになる、たとえどんな難病だろうと私が看護するぅうう!と押しかけ看護婦する女性の1人や2人や3人ぐらいはいそうで、独り身を通してきたって感じには…あわわわわ)
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藍*ai
at 2005-12-29 22:56
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nancixさん、そんなに思い入れのある作品でしたか。トニーさんが難病で余命幾ばくもない役柄を、と想像するとゾクゾクしてきます~私も看護希望したいな。順番待ち95番位なら回ってくるかしら・・・
いや、そういう話じゃなかった。オリジナル、はやく見なくては。
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