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2016年 11月 05日
この映画は、卒業を間近にした茨城朝鮮初中高級学校第58期生11名を描いたドキュメンタリーである。
中学生の頃、私の学区近くにも朝鮮学校があった。生徒の姿を目にした覚えはないのだが、「怖い」という噂があって、その印象はそのまま残った。 画面に登場する生徒は女子6人、男子5人。どの子も今どきの高校生のもつ危うさを感じさせない、気持ちのよい若々しさに満ちている。私の持っていた負のイメージなど微塵も感じさせない。 そんな彼らが修学旅行で祖国を訪れる。 到着時の祖国の歓迎ぶりを見ながら、「騙されてはいけない、この国の本当の顔を君たちは知っているのか?」と思った。 また、少し前に「朝鮮学校は高校無償化の対象外とする」というニュースを耳にしたときも、拉致の問題に真摯に向き合おうとしない本国との関係がある限り、それはやむをえないと感じた。 しかし、この作品を見て、自分はいったい何を知っているというのだろう、と考え込んでしまった。この国とその問題点について、私は完全にひとつの側からしか見てこなかったから。 ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ 横田めぐみさんのご家族をはじめ、かけがえのない家族を突然奪われた拉致被害者家族の、数十年にわたる苦しみを思うと、いまだ交渉に応じないかの国の姿勢は決して許せるものではない。この問題を抜きにして、かの国との関係を考えることは、絶対に無理である。 また、度重なる核実験やミサイル発射のニュースには、ただただ怯えるばかり。交渉の余地のない相手を前に、もどかしさは募るばかりである。 でも・・・ 日本で生きている彼らを、ひとつのものさしだけで評価してもいいのだろうか。衒いなく、心から両親への感謝を口にし、未来を信じている卒業生たちの笑顔。その裏には、彼らが背負わされた差別や偏見との、絶え間ない闘いが隠されている。それを、仕方ないことと片付けてよいとは思えない。 彼らには罪はない。そのことは認識するべきだ。 性別の壁、年齢の壁、国籍の壁、貧富の壁 一人として同じ人間はいない。だから人は、「ただ一人の自分」を守るために、自分以外の存在を警戒しなくてはならない。それが昂じて、自分を危うくする存在を疎み、蔑み、排除しようと躍起になる。 自分を脅かす存在に同調はできない。許す必要もない。でも共存する知恵を働かせることは必要なのではないか。 理解や共感、視点を変えて考える必要を心がけてきたつもりだったが、私の周囲には越えられない壁だらけ。ちっとも平らになど考えられていない。 人生半ばを過ぎても、依然未熟である。 『蒼(そらいろ)のシンフォニー』2016年 監督:朴英二
by hikoso
| 2016-11-05 12:45
| 映画
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