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2015年 10月 28日
群馬にはご存じのとおり山がたくさんある。吾妻地区もその一つ。
草津温泉につながる道筋にある中之条町で9月12日から10月12日まで行われた芸術イベントが「中之条ビエンナーレ」(”ビエンナーレ”は「2年に1度」という意味があるそうだ)。今回、初めて参加してみた。 もう20年も前になるが、中之条の隣町に2年ほど住んだことがある。山間の土地柄の良さを初めて感じた場所だった。その頃、中之条町にもちょくちょく足を延ばした。どこか歴史や風格、佇まいの良さを感じさせる町。 上の画像に見える幟旗のピンクがビエンナーレの看板の色。次の展示場所をめざし運転していて「ホントにこの道?」と不安になった時、このピンクの看板が見えるとホッとする。 いくつかのエリアを3日間かけて完歩。スタンプカードの全ての欄に、趣のある手作りのスタンプを押印し終えた。 各チェックポイントには、地元の年配者がいる場所も多く、作品について簡単に解説してくださったり、その土地の地名の由来を話してくださったり。地域ぐるみの協力態勢が感じられた。 一番印象に残ったのは、旧学校の一室を使ってのアトラクション(?)。真っ暗な部屋をひとまわりして出てくるという、極めてシンプルなものだが、これが案外奥深い。本当に真っ暗なので、目が慣れてこない。見えているのは、壁から天井にかけての、枠取りのような光るラインと、出口付近の小さな光だけ。 最初、まるでステージの位置を示すような、光の枠を目指して進むのだが、枠までたどり着くと、そこは全く特別な場所ではなく、終着点でもないことが分かる。まだその先にも道は続き、やがていつの間にか帰途についており、今度は出口付近の小さな灯りを目指して進むのだ。これってまるで人生・・・ 好きだったのは、山奥の一軒家にあったノート。猪の一家をモチーフにした銅像や写真、被り物まで置いてある家の、こたつの上に載っていたそのノートを開くと、文字ではない文字(イノシシ文字に違いない)でぎっしり埋まっていて、時には絵まで添えてあるのだ。イノシシ語による日記なのだろう。こういう想像力、たまらない! さて、このように自然の中、あるいは使われていない建物の中に芸術作品を置き、それを見せるという試みについて、考えることは多い。 屋外にしても家屋の中にしても、自然と人造物(生活のためのものではない)にはどうしても相容れない一線があるように思えてならない。だから、芸術を見て回るはずのビエンナーレが、スタンプラリーメインになってしまったりする。 でも同時に、自然の景色と、古くから地元民の生活に溶け込んだ建物などが、まさに芸術だという観点もあり、カメラに収めたくなるたくさんの風景にふれることができたのも確か。これは嬉しい体験だった。 地元の人にとって、スタンプカード片手に歩く私たちは、言うなればよそからビエンナーレのためにやって来た「ビエンナーレさん」。でも、私たちにとっても地元の人にとっても、近しい場所で芸術表現にふれることは悪くないんじゃないかな。
by hikoso
| 2015-10-28 21:34
| 音楽・美術・舞台
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