ブログパーツ
最新の記事
最新のコメント
検索
カテゴリ
全体 香港・台湾・中国映画 香港・台湾・中国関連 韓国映画 韓国関連 映画 映画関連 無間道 頭文字D 香港 音楽・美術・舞台 TV番組・ドラマ・DVD 歴史 サントラ 本 ことば・文字 日々のくらし 懐かしワールド 剣道 観賞映画INDEX(中国・香港) 鑑賞映画INDEX(韓国) はんこ MEMO 眼科・病医院 未分類 以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2023年 12月 2023年 08月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 09月 more... タグ
網膜剥離(13)
術後眼内炎(9) 海堂尊(4) 白内障(3) シリコーンオイル抜去手術(2) ドクターヘリ(2) レーザー治療(1) HIBIKI 響(1) 後部硝子体剥離(1) 財津和夫(1) 樹木希林(1) 通信大学(1) 飛蚊症(1) 病院待ち時間(1) 後発白内障(1) TULIP(1) psycho-pass(1) sano ibuki(1) ウルトラセブン(1) スクーリング(1) 記事ランキング
ブログジャンル
|
2012年 05月 05日
文系のせいか、理数系の強い人に憧れる。ドラマでもこういうのとか
こういうのにはとても弱くて、無条件でよろよろっと近づいて行ってしまうのだ。 ピーター・チャン監督作品『武侠』の予告を見たとき、久々にその種の魅力を感じて早くみたくてたまらなかった。金城君の力もあってか早々と日本で公開されたことに感謝。 ストーリー:時は20世紀初頭。中国・雲南省のとある村で強盗を働いた二人の荒くれ者が、抵抗した紙漉き職人リウ・ジンシー(ドニー・イェン)に殺されるという事件が起こった。死んだ男たちはお尋ね者で、乱暴を働いたゆえの事。ジンシーは称えられこそすれ、罪に問われることはないはずだったが、捜査官シュウ(金城武)は彼らの死に疑問をもち、調べ始める。百戦錬磨の男たちはなぜ、一介の紙漉き職人にやられてしまったのか。 ジンシーは妻子とともに平凡な毎日を送るまじめな男。村人たちからも信頼されている。そんな彼の、いわば正当防衛がなぜ問題にされるのだろうか?執拗に事件を追及するシュウに対して疑問がつきまとう。 以下、ネタバレあり 彼に事件を追及させた理由は、なぜ凶悪な二人の男が一人の職人に殺されたかという純粋な疑問を解くためだったろう。そして謎が明かされる過程で、シュウは葛藤する。 シュウにはかつて、捜査で容疑者に温情をかけたために取り返しのつかない失敗を犯してしまった過去があった。あの過ちを繰り返さぬためには、情を排して法に忠実に従った捜査を行うべきだ。常人では為し得ぬ技で二人を倒したに違いないジンシーの正体を暴き、捕まえる― 彼にはそれによってのみ職務を全うできると信じるしかなかったのだろう。 しかし、彼の目に映るジンシーは、村の生活に溶け込み、一抹のいかがわしさも感じられない。彼を頼みにしている妻と2人の子供たちから主を取り上げることに対して、シュウに迷いのないはずがない。 ハンカチで鼻を押さえながら遺体を綿密に見分するシュウの推理と、過去の過ちに囚われての人間的な葛藤を見せつつ、只者ではなさそうなジンシーの正体に迫ってゆく過程はなかなかおもしろい。そしてストーリーは怒涛の後半部分へ。 金城武メインの前半部分とドニー・イェンメインの後半部分は物語的には繋がっているのだけれど、あまりに様相が違い過ぎて、全体として眺めたとき一つの作品としてのまとまり感がなくなってしまっているような気が。試みとしては面白いと思うので、惜しむらくは心理描写の部分とアクション部分のバランス。 「テレビ中国語会話」でピーター・チャン監督は、アクション映画への憧れについて述べていた。自分は人間の感情を描く文芸映画を主に撮ってきたので、アクション映画を撮ろうとしても周囲から「らしくない」と言われる。それで本作のタイトルを『武侠』にしたのだそう(残念、日本版のタイトルは思いを汲めなかったかな…)。 弱さを持つ人間性の描写― 過去の弱点を抱えて生きる人間を描きながら、最後にそうした後ろめたさや過ちにどう答えるかが大切だという。 少なくとも捜査官シュウの葛藤と最終的な決断は、監督の思惑通り描かれていると感じる。 金城君の丸メガネ、好きだなあ。 ところで『捜査官X』のXが“シュウ”の名からというのは分かるが、『容疑者X~』がちらつくのは私だけだろうか? 『捜査官X』武侠 2011年香港 製作/監督:ピーター・チャン アクション監督:ドニー・イェン 出演:ドニー・イェン、金城武、タン・ウェイ、ジミー・ウォング、クララ・ウェイほか 日本語字幕翻訳:伊東武司
by hikoso
| 2012-05-05 10:32
| 香港・台湾・中国映画
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||