ブログパーツ
最新の記事
最新のコメント
検索
カテゴリ
全体 香港・台湾・中国映画 香港・台湾・中国関連 韓国映画 韓国関連 映画 映画関連 無間道 頭文字D 香港 音楽・美術・舞台 TV番組・ドラマ・DVD 歴史 サントラ 本 ことば・文字 日々のくらし 懐かしワールド 剣道 観賞映画INDEX(中国・香港) 鑑賞映画INDEX(韓国) はんこ MEMO 眼科・病医院 未分類 以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2023年 12月 2023年 08月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 09月 more... タグ
網膜剥離(13)
術後眼内炎(9) 海堂尊(4) 白内障(3) シリコーンオイル抜去手術(2) ドクターヘリ(2) レーザー治療(1) HIBIKI 響(1) 後部硝子体剥離(1) 財津和夫(1) 樹木希林(1) 通信大学(1) 飛蚊症(1) 病院待ち時間(1) 後発白内障(1) TULIP(1) psycho-pass(1) sano ibuki(1) ウルトラセブン(1) スクーリング(1) 記事ランキング
ブログジャンル
|
2009年 12月 17日
没後20年になるそうである。彼の息子達の成長ぶりを見るとなるほどと思うのだが、私の中の彼は30代の面影を残すのみ。生きていれば60歳と聞いてなおさら実感が湧かない・・・
松田優作がTVドラマ「太陽にほえろ!」に初登場した時の軽い戸惑いを覚えている。「カッコイイ」、のかな・・・?と。でもただ者ではない存在感みたいなものは感じずにいられなかった。 『SOUL RED』は俳優・松田優作を、彼と関わった何人かの証言を交えながらたどって行く内容。香川照之、浅野忠信、仲村トオル・・・おもしろいのは、優作について語る彼らの言葉から、彼ら自身の内面を垣間見た気分になれることだ。最後に登場する息子達についても同じ。二人の個性の違いがくっきりと浮かび上がる。そういう作り方になっているのは正解だし、成功なのだと思う。 映画と前後して読み始めたのは、松田優作の離婚した妻・松田美智子著「越境者 松田優作」。彼女と松田美由紀さんとの関わりは知らないので、読んでドロッとした感情に嵌るのはイヤだったが、装丁が平野甲賀氏であることと新潮社のネームバリューを信頼して読み始めた。 松田優作の近親者として幾分感情のひだは見え隠れするものの、最大限の客観性をたもって書かれているのではないだろうか。自分本位になることを極力避けようという配慮も感じられ、読み苦しい部分が少なく、私にとっては期待以上の内容だった。 著者は、彼女だけが知る生身の松田優作を淡々と語ることで、彼に関わった自分の責務を果たしているかのようでさえある。今や伝説の存在になりつつある彼。しかし明るい部分だけに光を当てるのは無意味だし、闇の部分を語るには想像や同情の入らないことが必要だ。彼をより近くで見、客観的に証言できる存在として、彼女は松田優作を語りうる理想的なライターなのだと思う。 『SOUL RED ソウルレッド20th.松田優作』2009年日本 監督:御法川修 「越境者 松田優作」松田美智子著 2008年1月25日新潮社刊 1600円(税別)
by hikoso
| 2009-12-17 08:34
| 映画
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||