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2009年 06月 08日
書店で見つけてしまった。DVD付き、しかもカラー版。5200円+税は痛かったけど・・・
思えば九龍城砦に関連した本で既に1万円以上費やしている。 九龍城砦の歴史は、1668年清朝が軍事拠点として砲台を設置、砲台の守衛のための士兵とその家族が住まうようになったことから始まる。 その後、香港がイギリス領になり、アヘン戦争後租借地の対象となるなど、その在り方が刻々と変わってゆくが、中国側、イギリス側そして住民の関係の中で監督の所在が曖昧なまま、政治的空白地となった。 中華人民共和国成立後は、政情不安と貧困を抱える大陸から大量に人が流れ込み、コンクリートの高層ビルが増え続けてゆく。かくして九龍城砦内のビルは増設につぐ増設、雑居ビルの集合体として異様な形態を呈すことに。内部は政府の干渉を拒む無法地帯となり、魔窟と恐れられるようになったのだそうである。 以前読んだ同じ著者の「最期の九龍城砦完全版」はモノクロ写真集だったが、今回はオールカラー。そして城砦内の写真がスライド形式に出てくるのかなと思っていたディスク・・・これはなんと住民が立ち退きを終えた3週間後の城砦内を撮った映像だったのだ。 深夜、ひとりでこのDVDを見ていたら、なんだかそれまでに感じたことのない怖さにぞくっとした。人の住まなくなった住居は命を失ってゆくものだけれど、カメラが追って行く建物内部の映像は、まだ住民の息遣いを残しているかのようで、まるで霊の棲む場所のよう。虫がうごめき、水が滴り落ちる・・・ モノクロの写真集は、被写体を神格化する力を持っているのではなかろうか。 宮本隆司撮影の「九龍城砦」も全てモノクロの写真集で、淡々として美しくさえ見える。カラーの写真の方がけだるい生活感が滲んでいるように思えた。 九龍城砦が健在だった時、人はここでいったいどう暮らしていたのだろう。生活の様子の映像ものこっているのだろうか。 「最期の九龍城砦完全保存版」 中村晋太郎著 ゴマブックス刊 2009年6月10日初版第1刷発行
by hikoso
| 2009-06-08 10:43
| 本
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Comments(2)
Commented
by
705号
at 2009-06-09 10:22
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ご無沙汰ぶりんこナ705号であります。
フ~ン、そうかDVD付きの本かぁ~。 >モノクロの写真集は、被写体を神格化する力を持っているのではなかろうか。 確かに、モノクロの画というのは非現実的な表情を見せるような気がする。 白と黒その二色で表現されている分、余計な情報が入らないと言うか、そんな感じ。 健在だったときの九龍城砦・・・確か何かのドキュメント映像で立ち退き直前あたりの様子を撮ったものが会ったような記憶が有るんですけど。。。 なんかね、「山形国際ドキュメンタリー映画祭」だったかで見たような記憶有るんですよね。。。
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Commented
by
藍*ai
at 2009-06-10 23:14
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705号さん、こんばんは。
今まで「なんで白黒なん?」と疑問だったんだけど・・・やはり狙いがあるんだよね。カラーとは全然違う雰囲気が漂うし。 >余計な情報が入らない 確かにそうだと思う。 そういえば前もドキュメンタリーのこと教えてもらったような気がする・・・もしかしたらどこかで見る機会があるかもしれないな。
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