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2009年 02月 19日
書店の“バーゲンブックコーナー”で見つけたのがこの本。サブタイトルは“おもしろ昭和の雑貨手帖”。
買おうか否か迷ったのだけれど、決め手になったのは往年の教育番組「ロンパールーム」グッズのひとつ、“おてんきぼうや”が載っていたことだ。 「ロンパールーム」はまだテレビが普及して間もない頃の幼児向け番組で、うつみみどりが先生として出演していたことでも有名だ。30分あるかないかの番組内に登場したギャロップ用の馬とか、大きな風船・パンチボールとか、欲しくてたまらないアイテムがたくさんあった。 そんな中で唯一我が家にあったのがおてんきぼうや。フエルト様の台紙に描かれた、無表情に佇む男の子ひとり・・・よい子たちはこの子に、お天気がよければ軽装を、悪ければレインコートを着せてあげなくてはいけない。もちろん雨の日は長靴もね!ってな着せ替え遊びができるのだ。 今考えれば、あの頃感じた虚しさは、立体を平面でしか再現できないおもちゃの限界のようなものに対してだったのかもしれない。そう、クリスマスに買ってもらったリカちゃんハウスも同じ哀しさをおびていたし・・・ この本は、そんな懐かしいものに思いを馳せるきっかけをくれる1冊であり、はたまたとてつもなく変なモノの存在をイラスト入りで教えてくれる本でもある。 例えば「ないないづくし双六」など笑わずにはいられないしろもので、止まった目に書いてあるのは うつした写真が気に入らない ウントコドッコイ軽くはない 運がわるくて上がれない なんてへんてこな文句ばかり。 ほかにもスチュワーデスこけしだの、福助の年玉(ねんぎょく)人形だの、 思わずへ~ボタンを連打してしまうようなものが次々出てくる。「なつかしおもろー」な世界に元気も湧いてくるというものだ。やはり昔のモノは奥が深いな。 『へんなものすき子さん』ふじわらかずえ著 詳伝社刊 平成17年2月10日初版第1刷発行
by hikoso
| 2009-02-19 01:10
| 本
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