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2007年 12月 22日
高岡さんが出ていなければ、絶対手にすることはなかったと思う作品。1988~89年にかけて起きた女子高校生コンクリート詰め殺人事件が題材となっている。
ストーリー:高校を中退した辰夫(高岡蒼佑)は、恋人佳代子(三船美佳)と結婚するために左官工として働いていたが、暴力団員の知り合いに誘われ組関係の仕事を始めるようになる。恋人からなじられ、一度は足を洗おうとしたものの果たせず、辰夫の生活はシンナーと暴力、そして犯罪に染まってゆく。ある夜、バイト帰りの高校生を拉致した彼は、仲間の部屋に彼女を監禁する 今から19年前に起きたこの事件のニュースは今も記憶に残っている。犯人は全員未成年だったことと、彼らの残忍性が際立っていたことから。 この映画は公開を前にして「映画にする必要があるのか」という論議の的となり、結局のところ公開は見送られた。が、ビデオやDVDで誰でも見ることができるわけで、これをどんな人が借り、どのような目的で見るのか考えると恐ろしくなる。主演の高岡さんにとっても微妙な位置づけの作品なのだろう。 女子高生の感情表現を極力抑えた描き方なので、その分ギリギリ見ていられるのだが・・・もし彼女やその家族の立場に身を置き換えたなら、わずかの間でも正視することはできない。 では、犯罪少年の心情を追っているのかといえばそれも曖昧。なぜ事件が起きてしまったかを掘り下げるためではなく、それぞれの少年たちが状況に流されたまま悲惨な結果に向かっていった様子を淡々と描いているといってよいかと思う。 『八仙飯店之人肉饅頭』というアンソニー・ウォン主演の香港映画を見たあとにも、こうしたものをつくっていいのだろうかと震える思いがして、レビューを控えた覚えがある。この映画もこうしてレビューを書くこと自体、いいのだろうかという迷いが消えない。 表現の自由は、モラルがあってこそ成り立つものだ。描かれる側への何の配慮もなく、事実だから公表してもよいなどという考えは許されない。自分の身に置き換えてみればすぐに分るはず。そうした想像力の欠如が情報社会における表現のありかたを曖昧にしているのだと思う。 ラスト数十秒の主犯少年の涙だけで、この映画がつくられたことに意味を持たせるとしたら、それはあまりにお手軽すぎる。 『コンクリート』2005年日本 原作:渥美饒兒「十七歳、悪の履歴書」 監督:中村拓 出演:高岡蒼佑、三船美佳、永澤俊矢、小林且弥、柘植亮二ほか
by hikoso
| 2007-12-22 11:47
| 映画
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