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2007年 03月 26日
男子高校生相手ならいかようにも戦いを挑むちゃり婆だが、生来人と競うのが好きなわけではない。前方に歩道の真ん中を悠然とチャリで進むおばさんがいても、チャンスが来るまでじっと後ろからついてゆく忍耐強さは持ち合わせている。やたらと人を抜き去って悦に入るほどもはや青くはないのだ。
そんなちゃり婆が最も苦手とするもの― それは女子高生だ。彼女達には隙がない。抜こうとするオバサンを阻んで嫌がらせするふてぶてしさも持っているし、絶対抜かせないぞという気合とパワーを全開にして先行する者もいる。もしチャリ婆が全力で抜き去っていこうものなら徒党を組み、「なぁに、あのオバハン。何がんばっちゃってんだか」とか「何アレ~!チョーうざいと思わなぃ~?マジむっかつくぅ」などと、花も恥らう年頃とは思えぬ、気だるく粘っこく、美しくない言葉がぼすん、ぼすんと飛んでくるのだ。 それは置いといて― 先日ちゃり婆を「負けました」と言わせた女子高生は、そういった輩とは趣を異にした存在だった。彼女は片手に布袋入りの長い棒をもち(剣道の竹刀よりは長かったので多分弓道の弓かなぎなた)、凛々とチャリをこいでいた。何度か抜こうと挑みかけながら結局抜けなかったのは、彼女の清潔な、女子高生らしい佇まいがまぶしすぎたからかもしれない。 ちゃり婆、まだまだ人生半ばに差し掛かったばかりの未熟者である。 ↑4月から恐怖の女子高生になるひと
by hikoso
| 2007-03-26 08:38
| 日々のくらし
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Comments(3)
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blue-umiusagi at 2007-03-26 22:06
じょしこーこーせーに、こわいものはありません。ある意味、無敵です。
私にもそういう時代がありました(遠い目)。 ナツコちゃん、すてきな高校生になってね(はあと)。
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by
705号
at 2007-03-27 10:12
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天下無敵の女子高生。。。(私はヘタレな女子高生でごぜいました。)
そうか、師匠んちのお嬢様も女子高生になられるのですか。。。 おめでたうございまし。 チャリ婆に「負けました」と言わしめた女子高生きっと清清しい凛とした空気を纏っていたのでしょうか?
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by
藍*ai
at 2007-03-27 12:04
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うみうさぎさん、705号さんへ
うみうさぎさん、遠くへ投げかけた目線の先に映る初々しい女子高生姿を拝見してみたいです。 705号さん、私もヘタレでしたね。すねてたかも。もっと頑張れたかも、とも思うけれど・・・娘はきっと無敵の部類になると思います。こわ~
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