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2007年 01月 13日
レンタルショップでやっと発見、見ることのできた作品。
ストーリー:ハロウィン前夜、結婚式を明日に控えたロックミュージシャン・エリック(ブランドン・リー)とシェリーの部屋に荒くれた男達が乱入。エリックは窓から墜落して即死、シェリーは暴行されたあげく30時間後に死亡するという悲惨な事件が起きた。 1年後、安らかな眠りにつけないエリックは墓から蘇り、事件の犯人達に復讐をはじめる。 タイトルのクロウはカラス。 「人が死ぬと魂はカラスが運ぶ 死があまりにも残酷なとき、魂は悲しみのため安らぐ暇がない。そんなときカラスはその不条理を正そうと魂をつれ戻す」 冒頭でそんな解説がなされる。その通り、エリックはカラスに導かれて墓から蘇るのだ。 主人公エリックの存在感が際立つ。それに加えて、エリックとシェリーが面倒みていた少女・サラと黒人警察官という善意の二人と、暴力的な男達と彼らを陰で操る男という絶対悪がくっきりと描かれていて分かりやすい。「善意の人」に水を差す存在(黒人警察官の上司)も効果的だ。また“目”というキーワードがひんぱんに出てくる。時折使われるカラスの視線もおもしろい。 しかし最も興味深いのは、エリックが黄泉の国から蘇ってきた超人的な存在としてでなく、殴られればダメージも受ける生身の人間に近いスタイルで復讐を果たしてゆくところ。呪いや超能力ではなく、あくまでも人間くさい方法で立ち回る彼の姿を見ると、制作者の描きたかったことが垣間見られるような気がする。 これはただならぬ映画かもしれない。単なるホラーものやバイオレンス映画とは一線を画す凄みを感じる。破壊者たちに対する「殺れば殺られる」というメッセージが非常にストレートに描かれているのだが、怒りと悲しみの抑え加減とでもいうのだろうか・・・それが独特で、全体のトーンが不思議と沈み込まない。あとに残るものがやりきれない辛さだけではないことに救われる。 ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ 主演のブランドン・リー(李國豪)は、故ブルース・リーの息子。この映画の撮影中、発砲事故で還らぬ人となり本作品が遺作に。享年28才。(1965.2.1~1993.3.31) アメリカ生まれの彼は8才で香港に渡り(注:諸説あり、これで正しいかどうか)、父の死後ロスへ移住。高校時代から演技の道を目指すようになり、1985年、TV映画『ブランドン・リーのカンフー・ファイター』でデビュー。香港映画『ファイヤー・ドラゴン』(’86)で初主演、以降『バトル・ドラゴン』(’89)、『リトル・トウキョー殺人課』(’91)、『ラピッド・ファイヤー』(’92)に出演した。 ブランドンが実際に結婚を翌月に控えていたことに加え、原作コミックの作者が婚約者を殺される実体験をしていて、この作品はその悲しみをベースに出来上がっているという。本作のカリスマ性はそうした奇縁・因縁に包まれているゆえなのか。 『クロウ -飛翔伝説』THE CROW 1994年アメリカ 監督:アレックス・ブロヤス 音楽:グレアム・レヴェル 原作コミック:ジェームズ・オバー 出演:ブランドン・リー、アーニー・ハドソン、マイケル・ウィンコットほか 翻訳:菊地浩司
by hikoso
| 2007-01-13 23:04
| 映画
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Comments(4)
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はに☆
at 2007-01-14 12:30
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藍*aiさん~(*Y_Y*)。私がこの映画を好きな理由が全部コチラに…。「止まない雨はない…」という、ラストの曲と共に、「エリックの魂は安らぐ場所へ帰っていったのね…」と涙しながら、気付けば自分の魂が映画の中に取り残されるという事態に。この余韻を引きずったままTVシリーズを見ると、別物すぎて「ぷっ」と笑えます(笑)やはりこの作品はストーリーだけではなく、ブランドン・リーという役者と、アレックス・プロヤス監督、そしてその製作背景云々の化学反応で生まれた奇跡の傑作なのかも…と、見なくていい続編群(失礼)を見て思いました。ダークRockファン的には、サントラも震える出来ですvvv
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藍*ai
at 2007-01-14 16:37
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はに☆さん、おっしゃるとおりの作品でした。ご紹介、どうもありがとう。
素顔で演じる彼はどんな感じなのか、他の作品も見てみたいです。 あの、ラストの曲はストーリーを静かに語っているようでしみじみと聞き入ってしまいました。ブランドン・リー自身がロックシンガーだったかのような錯覚さえ覚えます。 背がすらっと高い方、だったのでしょうか?容姿がブルース・リーと今ひとつ結びつかないです。
公開時に友達と映画館に見に行きました。もう13年も前のことになるんですね。スタイリッシュで美しく、悲しい映画でした。最後泣いたのを覚えています。書かれているとおり、殴られるとダメージを受けるところもよかったです。
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藍*ai
at 2007-01-15 17:08
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hoisamさん、劇場でご覧になったとは羨ましいです。きっと大画面で見栄えのする作品でしょうね。ブランドン・リーのほかにもアジア系のキャストが見られましたが、アジアのにおいはほとんど感じられないのが意外でした。
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