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2007年 01月 06日
本も活字も大好きだけれど、読書家ではない私。世に言うベストセラーには昔からあまり興味もなく、自分の読みたいと思うごくわずかの本しか読まない頑固者です。
そんな私だから当然と言えば当然なのですが、数十年生きてきて「まさかこれを読んでいないとは!?」と驚かれるような本を読んでいなかったりします。そんな中で自分でも気になっている2冊がサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』とサン=テグジュペリの『星の王子さま』。 今年初めて出向いた書店でぱっと目に付いたのが今日読んだこの本です。最初に目についたのは書名ではなく“野崎歓”の文字でした。香港映画好きの方ならご存知の、香港映画を愛する大学の先生。『ちいさな王子』というタイトルは目馴れぬものですが、著者がサン=テグジュペリであるなら、『星の王子さま』に違いない!と思って手に取り、果たしてその通りでした。 ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ 内藤濯氏の訳本が出版されたのは1953年3月というから、私が生まれる前のことだ(何故か胸を張って言う)。 2005年の1月に原著Le Petit Princeの版権が消失したので、新訳ラッシュが起こったこの本。書店には池澤夏樹、倉橋由美子訳の『星の王子さま』が並んでいたが、wikipediaによれば2005年以降昨年12月末までに、実に18冊の新訳本が出版されている。 最初、内藤氏の『星の王子さま』とこの本を読み比べてみようかと思ったのだが、いくつも訳本が出ているのを見て、それにどれほど意味があるだろうかと思いなおした。 私は野崎先生の訳で『ちいさな王子』を読み、サン=テグジュペリを味わった。それでいいではないか、と。 比べない、と先ほど書いたが、実は書店で内藤氏の本を少し読んでみた。‘少し’なのに言い切る自信はないが、一見童話のように見えるこの物語が大人向きに書かれているということを野崎氏の本はよりはっきりと見せているように思う。 全編を通じてかなしみのうすいベールに包まれているようなこの物語。著者の語りたいことが直感的に伝わってくるのだが、それは決して一元的なことではなく、幾重にも折り重なっているような気さえして・・・。全編にわたって誰かとともに生きることの難しさを思わずにはいられないが、同時にそれでも誰かと一緒に・・・とも感じさせる不思議な物語。 解説によれば著者サン=テグジュペリは決して友情を信じない人でもないし、引きこもって文を綴っているだけの人物でもない。彼は地上だけでなく空にも及ぶ広い世界を知っている。 サン=テグジュペリが著書『人間の土地』で 「愛するとは、見つめあうことではなく、一緒に同じ方向を見つめること」 と書いていること、また “(サン=テグジュペリは)まるで子どものような魅力に満ちた人柄の持ち主だった” と彼を知る人々が語っていること(野崎氏による解説より)からなおさら、著者に対する興味がつのる。 2007年正月、長い間気になっていた1作を読むことができ、またサン=テグジュペリという人物をもう少し知りたいという純粋な好奇心が湧いてきた。なんだかとてもうれしい。
by hikoso
| 2007-01-06 23:40
| 本
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Comments(12)
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705号
at 2007-01-07 11:03
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かく言う私も読書の言うには偏りすぎるほんの読み方をする。
ですから師匠が揚げた2冊を私もいまだかつて、きちんと読んだ事がありません。 そういえば「星の王子様」をと言いますか著者である、サン=テグジュぺリとその奥方のやり取りした手紙を題材にしたTV番組を年末見た記憶が。 その番組を観た後に、これは「星の王子様」を読むべきか?と思いました。 しかしいまだに読んでませんが・・・(^_^;) 今年はどんな本と出合うんでしょうね。 その前に中国語を勉強せねば・・・金庸作品を原書で読んでみたいんだもん(でも読めるようになるにはどんだけ時間がかかるやら・・・)。
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at 2007-01-07 17:20
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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藍*ai
at 2007-01-07 22:51
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705号さん、ほんと?読んでませんでしたか?おお、ご同輩!
私もサン=テグジュペリの人物について耳にしたことがあって、興味はあったのですがなかなか本を読むまでには至りませんでした。野崎先生さまさまです。 >金庸作品を原書で 志が高いね!!私も今年は中国語、と思っているのだけど~ ともに頑張りましょう!
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hikoso at 2007-01-07 23:13
鍵コメさま
あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。実は早々から素敵なものを頂戴しておりまして、どのような形で歓びをお伝えしたらよいかと思っておりました。ありがとうございます! これを機に「ライ麦畑でつかまえて」も読んでしまおうかと思います。昔、知人から「ライ麦畑、好きでしょ?」と言われたことがありまして、とっても気にはなっているのです。 そして・・・アンジーの曲がそうした曲だったとは知りませんでした。 *DVDプレイヤー、まだ届かないのです。いつ来るのよぉ~~~by藍*ai
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grace
at 2007-01-07 23:26
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ふっふっふ。師匠。
わたくしも、「星の王子様」読んでまへん(^^;) 大人になってから、読んでみよーと買った覚えはあるけど。 それも、内藤版と、原語版と、両方持ってるよーな(どこ、行ったん?) 野崎先生が翻訳されたのは知ってたので、買おうと思っているうち 先延ばしになってますそのうち読んでみます。 読めなくてもいいから、広東語版とか中国語版を買ってみたいな♪ (ライ麦畑は、中学生の頃に読んで、村上春樹版が出てすぐ、また読んだ) 読んでいそうで読んでいない本、なにかしら?考えてみよう(笑) でも「人間の土地」は読みましたよ。パイロットて、かっこええわ~♪ ↑こういう読み方してはイカンですね(汗)
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藍*ai
at 2007-01-08 10:10
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グレちゃん、ホント?グレちゃんは絶対読んでいると思ってたよ~
名作はいつでも読めるのが強みだよね。先延ばしにしても逃げないから。そうか・・・当然広東語版もあるんだよね。 今年は中国語や広東語の神様が降臨してくれないだろうか・・・ 正月に語学の本を読まれた皆さんには叱られそうな暴言ですね。
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boy
at 2007-01-10 00:40
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独訳のタイトルは Der kleine Prinz といいます。
これは一昨年捨てちゃいました。新潮文庫の新訳も是非立ち読みくださいませ。 The Catcher in the Rye は ぼくらのバイブルでもあります。 ペーパーバックを字引引きながら読みました。訳買えなかったので。 (涙)
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藍*ai
at 2007-01-10 09:02
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kiriri
at 2007-01-13 23:39
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「全編にわたって誰かとともに生きることの難しさを思わずにはいられないが、同時にそれでも誰かと一緒に・・・とも感じさせる不思議な物語。」
すばらしい感想でした。 わたしも、野崎歓さんの斬新な『香港映画の街角』に感動したものです。 いまでも、映画をみては、あの本を広げています。 もちろん(?)、『ちいさな王子』、読んでません。この素敵な感想と出会ったのもなにかの縁ですから、さっそく、買って読んでみます。
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藍*ai
at 2007-01-14 02:14
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kiririさん、こんばんは。お褒めいただき、恐縮です~
野崎先生の『香港映画の街角』は私も大好きです。香港映画を語るのが嬉しくてたまらないといった感じが読んでいるこちらまで伝わってきますものね。 『ちいさな王子』には野崎歓さんのポリシーがはっきりあらわれていて、凛とした1冊という印象です。ぜひお読みになってみてくださいませ。
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藍*ai
at 2007-01-21 20:59
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boyさん、お知らせありがとうございました。
続きが楽しみです!
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