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2005年 11月 01日
ティーチ・インは、スタンリー・クワン監督のコメントから始まります。 監督:今回はオープニングの時より大きな会場ですので、ライトがまぶしくて皆さんの顔がよく見えません。Q&Aの時、質問者の顔が見たいので、質問する方にライトを当てて欲しいですね。その方がお互いにうまくやりとりができると思いますので。 今回サミーとフージュンは、それぞれ香港と北京で仕事があり、帰ってしまいました。二人から皆さんによろしくとのことです。この映画が日本で公開される時には、また来日してご挨拶したいと言っておりましたので。(監督、立ち上がって深々とお辞儀) では早速Q&Aを。 Q.今回、この映画を見るのは2回目です。監督の大ファンなので、何度でも見たい映画です。 前回、この物語は上海の町とチーヤウという女性を描いたものだとうかがいましたが、実際画面には、上海の町の様子はほとんど出てきませんね。これには何か意図があるのでしょうか? A. 上海は、国際化に向けて、今大きく変化しています。この映画を撮影したのは2004年ですが、91年に『ロアン・リンユイ』を撮ったときとは大きく変わっています。 街自体をその時代にもどすのは、物理的にも人的にも大変なことでした。いくらこの映画の予算が大きいといえども有限ですから、街の雰囲気を出すところに(多額の)お金を使うわけにはいきません。ですから、企画の時点で室内シーンを中心に撮ると決めていました。細部にこだわろうということで、衣装などの面で雰囲気を出し、自然に見えるように工夫しました。 日本人と中国人とでは、(バックボーンの違いなどから)見え方も違うと思いますが、皆さんの目にはどう映ったでしょう? そうした撮影方法には、主観的要素と故意にとったという要素の両方あります。(?私註:この部分は聞き取り損ねました) Q.私は86年の『地下情』以来、監督とW.チャン氏が組まれた作品が好きです。W.チャン氏と仕事をしてきたこの20年の経緯を教えてください。お二人の美的感覚の変遷などを。 A.1986年の『地下情』、邦題は「追いつめられた殺意」でした。 この時私は初めて彼と一緒に映画を作りました。彼は既に有名で、私はまだ若い新人でした。だから彼について言うなどおこがましいことです。 美術や美学については彼の専門です。 『地下情』以降、『ルージュ』、『ロアン・リンユイ』は一緒にはやりませんでしたが、彼とはいつもよい友達でした。 1999年、『異邦人』で再び彼と組みました。その時は、「また一緒にやれたね。二人とも年をとったね」という感じでした。 私たちは二人とも細部にこだわらない感覚の持ち主。とてもリラックスして映画に取り組む姿勢です。以前のように「いい映画を撮らなくては・・・」という(差し迫った)雰囲気はありませんね。リラックスして取り組みつつ、お互いの信頼関係は変わっていません。 彼は有名だし、先ほど申し上げた通りですので、私からどうこう言えませんが、お互いに変わってきたということはあると思いますね。 映画はディテールで勝負するものです。細部がきちんと抑えられて、いいものに仕上がっていかないといけません。映画を見て、内容が記憶に残っていないとしても、映画の中の雰囲気や登場人物の個性、そういったものがふとしたときに蘇ってくる― いい映画とはそういうものだと思う。(といわれたと思います) これからも彼とは一緒に仕事をしていきたいですね。 Q.前回(22日に)見られなかったので、楽しみにしてきました。大好きな監督が『長恨歌』を撮ると聞いた時から、この映画の完成が楽しみでした。 室内での撮影が多いという先ほどの質問を受けてうかがいます。俳優さんのアップが非常に多かったように思いますが、アップを撮るためには俳優さんの感情の表れるのを待って撮らなくてはならないと思います。その点で苦心したことはありますか? A.私がこの物語を映画化したのは、小説中の人物に惹かれたからです。私が映画を撮るときは、登場人物に惹かれてということが多いですね。『ルージュ』でアニタ・ムイが演じた役や、『赤い薔薇 白い薔薇』に登場する二人の女性のイメージ・・・彼女たちに惹かれて撮りたいと思ったのです。 小説を脚本化するときは、最初に人物に惹かれることが大切です。人物を立ち上げてから、その人物によってストーリーが出来てくる。コメディになるのか、悲劇になるのか・・・ たとえば喫茶店にいる一人の女性に興味を持ったとしましょう。自然にその人がどういう人なのか知りたくなりますよね。人物に惹かれると、クローズアップという方法をとることになります。 『ルージュ』や『赤い薔薇 白い薔薇』、『地下情』もクローズアップをかなり多く用いています。この方法は、映画の命だと思います。 俳優たちは五感の全てで人物を表現し、観客と言葉を交わします。それが俳優というものです。 苦心した点は?という質問でしたね。 『ロアン・リンユイ』のマギー・チャン。彼女の演じる役柄を細い眉にしたいと言った時、彼女はそれを嫌がりました。眉は剃ったら生えてこないのではないか、といって。でも、役に入ってゆくに連れて、彼女は自分から細い眉にすると言いました。 俳優の固定化したイメージとしての顔を変えようとするのは、とても難しいことです。(私註:まとまりがなく転結しておりません。このあたり、聞き逃しているような気がします) Q.私は大阪から来ました。レオン・カーファイのファンです。監督の作品で、彼は主役を見守るような役が多いように思います。『ロアン・リンユイ』の頃から13年経ちましたが、彼について聞かせてください。彼との関係も含めて。 A.カーファイとは14年ぶりに仕事をしました。この質問に答えて香港に帰ったら、彼に殴られそうですね。(笑) 二人とも年をとりました。彼は14年前よりずっと成熟して、いい役者になったと思います。 レオン・カーファイは演技力のある人。今回も自分の役どころを正確に演じてくれました。 今回、サミー・チェンはラブコメ路線を変更しての新しいチャレンジをしました。彼はそんなサミーを、そばにいてずっと励ましてくれました。あるシーンでは、40テイク以上を数えましたが、カーファイはサミーが役になりきれるように雰囲気作りをしてくれましたね。彼はいい俳優だけれど、自分だけがよくてもダメ、相手がうまく出来てこそ作品がよくなるということを非常によくわかっている人です。こうしたことは、『ロアン・リンユイ』の時は気付きませんでした。今回、彼の役者としての心配りを素晴らしいと思いました。 以上がQ&Aの大まかな記録です。 この記録の内容につきましては、私の拙いメモから起こしたものですので、細かい点で聞き漏らしたり、聞き違えていたりするかもしれません。そのことをどうぞご了解の上、お読みくださいますようお願い致します。(特に質問者の方には予めお詫びを・・・) *なお、( )内は私の解釈から補足した部分です。
by hikoso
| 2005-11-01 13:36
| 香港・台湾・中国関連
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Comments(1)
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