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2013年 01月 31日
ドラマが面白かったので、早々に前売りを買った。視聴率は低かったらしいが各種受賞もしたというこのドラマ、映画化も人気ドラマのそれとは違い、期待できるんじゃないかと思って。
ストーリー:できちゃった結婚で身重の麻美(臼田あさ美)と暮らすようになった鈴木先生(長谷川博己)は、霊感をもつあさみからのプレッシャーを感じながらクラスの女生徒・小川(土屋太鳳)との妄想にふけったりしている。 学校では生徒会選挙が近づいており、その立候補者選びをめぐって騒然としていた。 この映画にはいくつかのモチーフが入れ込まれている。 生徒会役員選挙をめぐって、選挙の在り方と投票する生徒の様子、学校側の関わり方を描きながら選挙というシステムへの問題提起を行う。 学校生活の中で、先生の意に叶うおりこうさんの生徒でいることの意味を問い、同時にそれを強いている学校の在り方を考えさせる。 仕事に就けずひきこもり、時折公園で時を過ごしていた二人の卒業生を登場させ、「ふつう」とは何か、そしてふつうでないことに対する世間の了見の狭さと世間の目の中で追い詰められてゆく彼らの葛藤を見せる。 生徒会選挙をめぐって鈴木先生が唱える「グレイゾーン」の必要は、ほかの問題でも当てはまる。白か黒か、成功か失敗か、良い子か悪い子か・・・そんな風に割り切れるはずないのに、二者択一の評価をし、曖昧な存在を許さない“世間”への異議― そして生徒・竹地がこだわる演劇は、ここ2,30年尊重されてきた「自分らしく生きることへのこだわり」から転じて、自分を演じて暮らすこともまた必要という視点を見せてくれる。 鈴木先生は決して絶対的な存在ではない。むしろ一歩間違えば生徒たちから受け入れてもらえないかも、というスレスレ感さえ孕んでいる。 結婚前に恋人を妊娠させてしまったことを生徒たちから裁かれたりするし、卒業生からは「先生が可愛がってたいい子たちは、卒業後先生を訪ねてくるのか?」ときつい言葉を浴びせられる。目の前の騒ぎを見ながら「どうする、俺!?」状態になるし・・・ でもそんなカッコ悪い自分を恥じたり取り繕ったりせずに分析する。そこがいい。 柔軟性のある鈴木先生のキャラクターに比べ、女子生徒・小川蘇美は神々しいほどの絶対性を持っている。特に終盤彼女が見せる存在感はすごい。 今回いちばん感じ入ったのは、そんな小川のセリフだっただろうか、「壊れることを自分に許したんですね」というフレーズ。 日常生活に我慢できなくなって爆発したり、日常を放棄したりすることを“切れる”とか“壊れる”とかいうようになって久しい。切れたり壊れたりすることは、現実を放棄してそこに逃げ込むことだ。 でも壊れた本人の近くにいる人たちは、壊れてしまった人を抱えて現実から逃げることが出来ず、なんとか日常を続けていかねばならないんだってことを忘れちゃいけない。 大人(とあえて書きます)である以上、強くなろうとしなくっちゃ。逃げずに我慢強く毎日を送り続ける。それこそが人として最低限の、でも最高の生き方なんだと。 風間俊介、本領発揮とでもいおうか。この人はこうした感情表現が上手だなあ。 そしてドラマで“壊れ”て休職中だった足子(たるこ)先生(富田靖子)の復帰も意味深い。 『映画 鈴木先生』2012年日本 原作:武富健治「鈴木先生」(双葉社刊) 監督:河合勇人 脚本:古沢良太 出演:長谷川博己、臼田あさ美、土屋太鳳、田畑智子、富田靖子、風間俊介ほか
by hikoso
| 2013-01-31 22:42
| 映画
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