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2012年 09月 02日
8月のある日、新宿武蔵野館で“香港映画な1日”を味わってきた。
1.11:45A.M.~ 火龍 2.13:30P.M.~ 報應 3.16:00P.M.~ 鐡三角 鐵三角は以前映画祭で見た。監督が来日挨拶したときね。あれから何年・・・? 画像は前売り券3枚、前売り特典のポストカード3枚、パンフレット3冊、そしてポスター3枚、みーんな3つずつ。 『火龍 コンシェンス』はりっちゃんとリーヨンが同じ辰年生まれの刑事役で共演している。 妻を亡くしたあと乱暴な捜査で上司から諌められている刑事レオン・ライと、他の警察署から出向してきているエリート刑事のリッチー・レン。二人の刑事が抱える心の闇を対にして描きながら、最終決着へと向かう。 りっちゃんは最近、エリート系の役が多い?個人的に入口が『ゴージャス』だったからどうもへタレなイメージで見てしまいがちなのだが・・・ん~以前は善良な青年役をよく見たが・・・最近はむしろエリートや寡黙な役柄の方が多いように思う。 激しく派手なアクションシーン満載で「そこまでやりますか」という感じだが、そこが香港映画らしい。さりげないワンシーンが伏線となっていて、あとになってなるほどと合点がいく。そうした仕掛けはよいのだが、何かが足りない。 レオン・ライの部下を演じるミシェル・イェは、初めてお目にかかる気がするが、スタイリッシュでなかなかよかった。 二本目『報應』は、アンソニー・ウォンとりっちゃんが登場。剛腕で鳴らした不動産会社社長・ウォン(アンソニー・ウォン)の娘が誘拐事件に巻き込まれる。父親に反抗的だった娘の自作自演を疑った彼は、用意した身代金を奪われるという失態をおかし、結果取り返しのつかないことに。悲しみと怒りに震えるウォンは、腹心の部下(リッチー・レン)に事件を探らせる。 父親の悲しみと人間の業の深さを演じるアンソニー・ウォンが切ない。自分が他人にしてきたことが、跳ね返るボールのように自分に戻って来る― 戻ってきたからこそ、自分を振り返ることができる。つらいがそれがせめてもの収穫ということかもしれない。 リッチー・レンは表情を変えない冷徹さと頼もしさを併せ持つ役柄。実はちょっとばかりうとうとしてしまって、大事な部分を見落としている。わたしのばか!! 三本目『鐡三角』は香港映画を代表する三監督が製作・監督したことで話題となった作品。ジョニー・トーらしい人を食ったような設定と、笑える表現のあれこれが好き。遊びがなくちゃね。とにかくラム・シューの怪演には恐れ入った。 それはさておき。「鐵三角」の「鐡」は、「地下鐵」の「鐵」とは違うんだな。 ところで今日は9月2日。アンソニー・ウォンの誕生日だ! 『コンシェンス裏切りの炎』火龍 2010年中国=香港 監督:ダンテ・ラム 出演:レオン・ライ、リッチー・レン、リウ・カイチー、ミシェル・イェ、ビビアン・スー、ワン・パオチェンほか 日本語字幕翻訳:水田菜穂 『やがて哀しき復讐者』報應 2011年中国=香港 監督:ロー・ウィンチョン 出演:アンソニー・ウォン、リッチー・レン、ジャニス・マン、マギー・チョン、キャンディ・ローほか 日本語字幕翻訳:鈴木真理子 『強奪のトライアングル』鐡三角 2007年香港 監督・製作:ツイ・ハーク、リンゴ・ラム、ジョニー・トー 出演・サイモン・ヤム、ルイス・クー、スン・ホンレイ、ラム・ガートン、ラム・シューほか 日本語字幕翻訳:寺尾次郎
by hikoso
| 2012-09-02 23:54
| 香港・台湾・中国映画
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Comments(2)
Commented
by
usako
at 2012-09-09 11:35
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藍*aiさん こんにちは
この3本 名古屋でもそのうち見れるようなのです パンフもあって良いですね 楽しみです おれに比べ この夏の「盗聴犯」2本はお江戸と浪速だけで結局お終い パンフも無かったし・・・とっても残念でした 作品としては決してこの3本に負けてないと思うのですが 今のところDVDも『ブローカー』の方だけしか予定載って無いし・・・ なかなかひこには光が当たって来ません でも例えお江戸や浪速でも大画面で見れるのですから由としますか
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Commented
by
藍*ai
at 2012-09-10 00:15
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usakoさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
usakoさんのおっしゃる通り、「盗聴犯」はパンフなし、前売りもなしでがっかりでした。この3本より私としてはずっと見ごたえあったと思うのですが・・・ひいき目かしら? メインの三人が、2つの作品でまったく違ったキャラクターを演じる面白さをもっとアピールして欲しかったですよね。
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