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2012年 03月 06日
実は古本が嫌いです。
図書館の本で小説を読むのも好きではありません。読む本は自分のものにしときたい、ということなんだと思います。その程度の本読みってわけです。 そんな私にも古本屋に通い詰めていた時期がありました。小学5~6年の時で、週刊少年マガジンの古本を買いあさっては目当ての連載漫画を切り取っていました。毎週毎週、あちこちの古本屋を覗いては持っていない号を探しました。あの頃、週刊漫画誌の古本はいくらだったのでしょう?いずれにしても変な子供だったと思います。 雑然と本が置かれている古書店は、目的なき者にはジャングルです。 さて。この本は文庫ながら、よく行く書店の平台でとっても目立っていました。でも御覧の通りの表紙なので、いくら「本の雑誌が選ぶ2011年度文庫ベスト10 第1位」と帯に謳ってあってもなかなか手がのびませんでした。“メディアワークス文庫”も読んだことがなかったですし・・・ でも買っちゃったんです。そして買ってから2冊読みあげるまであっという間でした。 主人公は北鎌倉に住む23歳の青年、五浦大輔。子供のころのトラウマから本が苦手になってしまった彼は、本好きだった祖母の蔵書を売るべく、ビブリア古書堂へと出向く。実は大輔は高校生の時、この書店の店員らしき美しい女性を見かけたことを忘れられずにいたのだ。 祖母の本の中には、「夏目漱石 田中嘉雄様へ」と記名された1冊があり、もしかしたらそれは価値のあるものかもしれない。2つの期待を胸に店に入った大輔だったが、店にいたのは彼女ではなかった。店番の闊達な女性は古書の値付けはできないという。彼女の半ば強引な導きで、店長の入院する病室まで本を持ち込んだ大輔は、その人物こそが忘れられずにいた女性であることを知る。 読み始めるとすぐに登場人物のキャラクターが浮かび上がってきて、生き生きと動き出します。とっても内気な古書店主・栞子さんが、こと本の話題になると自信に満ち溢れた語り口に豹変するところ、緩急はっきりついて小気味よいのです。本をめぐって彼女が見せる洞察力は恐ろしいほどに鋭く的確で、ほれぼれしてしまいます。 普段は人とまともに話せないような彼女が、大輔に対して自分の気持ちを見せるときは決して“外し”ません。肝腎なところをきっちり押さえてくるって心憎いじゃありませんか。 大輔のキャラクターもすらりと長身ながら柔道部出身、出すぎず引き過ぎない性格設定で必要十分。二人をめぐる登場人物たちのバランスも良いのだと思います。 そして謎解きのおもしろさ。栞子さんの推理は超人的に見えますが、実に理路整然としていて決して逸脱していないと思うのです。いかがでしょう? そんなこんなで、新巻(あらまき・・・?)がでたらまた即、読んでしまいそうです。 『ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~』2011年3月25日初版発行 『ビブリア古書堂の事件手帖➁ ~栞子さんと謎めく日常~』2011年10月25日初版発行 三上延著 メディアワークス文庫
by hikoso
| 2012-03-06 23:46
| 本
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