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2010年 11月 23日
今年の東京国際はギャランツとオカダくんの同日2点買いだったが、フィルメックスはニコちゃんの『密告者』に的を絞って21日日曜に上京した。ニコラス・ツェーとニック・チョンというと、香港で見た『証人』を思い出す。あの作品のニコちゃんにはまだ主人公然とした華やかさがあったように思うのだが、今回は実に不遇な、日の当たらない役柄。それを演じきった彼に逆に凄さを感じている。
ストーリー:捜査官ドン(ニック・チョン)は、密告者(リウ・カイチー)を使った捜査で犯罪組織を追い詰めたが、ギリギリの状況で密告者に瀕死の重傷を負わせてしまう。1年後―精神不安定となり路上生活をする密告者を時おり訪ねながら、ドンは新たなる密告者サイグワイ(ニコラス・ツェー)と契約を交わす。刑務所から出てきたばかりのサイグワイは、親の借金のために働かされている妹を救うため、ドンに協力するようになるが… 原題は『綫人』。辞書を引くと眼綫という言葉があって、意味は手引きをする者、スパイ。 思えば潜入を犯罪組織に送り込むより、密告者を使った方が警察にとっては好都合ではないか。人物の選定さえ間違わなければ、密告者は忠実に働くだろう。さらに万が一密告者が犠牲になるようなことがあっても警察は痛くもかゆくもないのだから。その意味では、密告人の纏うものは潜入捜査官よりいっそう危険で悲劇的だ。 昔の刑事ドラマ「太陽にほえろ!」では、山さん(露口茂)が札の入ったタバコ(いくら入ってたんだろう?)をさり気なく情報屋に渡すシーンが出てきたっけ。ここに登場する密告人は、そんな情報屋以上の役割を強いられている。 冒頭で描かれる密告人の危機のシーン。そこで聞いた、乾いた銃声にびくっとした。いつもと違う、直接体に危機を伝えるような音の効果。その後も人を殴る音や車のエンジン音など、アクション映画には付き物の音のいくつかが直接神経に刺さるような近づき方をしてくる。音によって共感を余儀なくされるという印象(私だけ?)で、お陰でまったく眠気を感じずに最後まで見られた。 人を欺いて生きてゆかねばならない密告人の精神的な重圧、時には密告人を守りきれない捜査官の心痛・・・両者のそうした心理状態がリアルに描かれていく。捜査官ドンと妻とのエピソードも加わり、殺伐とした物語に変化を持たせている。 特筆すべきはグイ・ルンメイ。『藍色夏恋』では少年っぽささえ感じた彼女が、見る間に大人の女性に変わって行く様子は感動的ですらあった。そして今、荒んだ環境の中でボロボロになって逃げ惑う汚れ役。ケバい化粧も違和感がない。型にはまらずいろいろな役ができるんだな、と思う。 『証人』に比べると舞台設定は決して新しいものでなく、むしろ「まだ古惑仔の世界?」とさえ感じるのだが、いろいろな見せ方を模索しているように思えなくもない。香港映画、深く、より深く。 『密告者』The Stool Pigeon/『綫人』2010年(?)香港 監督:ダンテ・ラム 出演:ニック・チョン、ニコラス・ツェー、グイ・ルンメイ、リウ・カイチー、ルーイーほか
by hikoso
| 2010-11-23 23:09
| 香港・台湾・中国映画
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Comments(2)
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多謝。
at 2010-11-24 10:32
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眼綫 ああ、なるほど。
「ミッション」の中で、ヤムヤムが『カメラを捜せ』と言っていて、 本当にカメラを捜そうとする手下を叱り飛ばすシーンがあるのですが, これが語源なんだわ・・・と,違うところに食いついて,申し訳ありません。 久々に香港らしい映画を堪能しました。 しかしルンメイちゃん、何でもやりますね。 香港人女優でないのが残念ですが。
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藍*ai
at 2010-11-29 08:25
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多謝。さん、おはようございます。
そんなシーンが?そういうことと結びつくとなんだか得した感じがするね。 いろいろに形を模索しながらも、やはり香港映画はちょっと違うぞ、いいぞ、と思うのはファンの贔屓目ってやつでしょうかね。
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